2018年10月、CEATEC JAPANを見てきました。
そこで見つけた「臭い」に関する製品や技術の動向を、以下に議忘録も兼ねて記します。
CEATEC JAPANとは?
幕張メッセにて行われる、国内最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの展示会。
2016年以降は、Society5.0を実現する超スマート化社会に向けた取り組みをCPS/IoTをキーワードに広く展示紹介。(wikipediaより間接引用)
そんな最新テクノロジーの情報満載な展示会で、「臭い」に関連するテクノロジー動向を見てきました。
臭いに関する動向①匂いセンサ
まずパナソニック株式会社のブースで出会った技術より。
パナソニックはヒューマンセンシング、つまり「ヒトを理解し、心地よい生活体験を創出する」為の技術の一つとして、皮膚や呼気の匂いを測定し、人の状態を分析する「匂いセンサ」を提案していました。
匂いセンサ以外にも、感圧センサ(シート状のセンサで圧力分布を測定し、姿勢や重心の変化から、人の状態をセンシング)や人状態推定技術(カメラ・熱画像センサを用いて、さりげなく人の状態を分析・推定)等を用いて、複合的に人の状態を分析する技術の紹介となっていました。
上記、分かりにくいですがソファに座りながら、顔の表情、表面温度、匂いと着座の感圧を測定。これらから総合的にリラックスしているかストレスを感じているか、といった”人状態”を判断します。これは体験出来たのでTRYしました。
私としては匂い判定がメインイベント。沢山の人が周りにいる中で行った為、個人的には…き、恐怖!でも所作はさりげなく、手のひらでセンサーを覆い判定されるというもの。悪い結果はデータに出ずでその場はホッとしました…
この「匂いセンサ」の技術だけに限ると、臭いの有無は分かり波形化できるけども、その臭いの詳細まではまだ分からずこれから、といった印象でした。
臭いと技術を絡めた展開は今後も提案されていくのでしょうか。これからも要注目!なセンシングテクノロジーの紹介でした。
参照:PANASONIC NEWSROOM JAPAN
臭いに関する動向②かおりカメラ
“かおり”を可視化する「かおりカメラ」という商品紹介が(株)東朋テクノロジーのブースでありました。
こちらは半導体イメージセンサ上に、特殊な検出膜を塗布することで“かおり”が吸着することによる電気信号の変化をとらえる技術を活用し、かおりをパターン化して記録・表示するという技術。(怖すぎて、試していいですか?と言う勇気無しでした)
もう、ホントすみません。この時はブログに載せるとか全然考えてなく、写真がこれしか無く…(汗)写真向かって右で見切れている黒いものが「かおりカメラ」で、左に見切れているものが導かれたデータの表示です><
複数のガス種を同時に認識出来、グラフ化できるけども、その香りが何なのかは、一つ一つデータ取って、人間が管理識別する必要があるものです。
膨大なデータと時間が必要そうだな〜という印象です。しかし、これら1つ1つの臭いを識別しデータ化すれば、何の臭いがどういう構成で出ているか?が判明出来るという、これからの可能性も大いに感じるテクノロジーでした。
参照:東朋テクノロジー株式会社HP
臭い動向③口臭ケアサポートアプリ
こちらはLIONが、富士通クラウドテクノロジーズ株式会社のAI活用支援のサービスと、株式会社エムティーアイが提供するアプリ開発のサービスを利用して開発したスマートフォンアプリ。
「自分では気づきにくく不安に思う口臭のリスクを、スマートフォンで確認できる」というもので、”ユーザー自身が自分のスマートフォンにて舌を撮影すると、AIを活用して導き出したアルゴリズムによって舌の汚れの状態が分析され、口臭リスクとして表示されます”(LION HPより引用)とあり、口臭が簡単に可視化出来れば、助かる人もいるのではと思い、ブースにいた説明員に話を聞いところ…企業間のビジネス(BtoB)予定と言っておりました。そうか、ちょっと残念…。私は個人向けにも是非!とメッセージを伝えておきました。
参照:LION HP
まとめ:動向を見てみて
一般人が、気軽に臭い判定に利用出来る様な技術はまだ無く、主にBtoBの展開を見越した提案が多かったという印象です。しかし、この様な技術が発展してきている事自体、総じて嬉しい事であると思います。
願わくば、これらテクノロジーが臭いに悩む人をより苦しめる方向に利用されるのではなく、より生き易くなる様なそんなテクノロジーとして良く発展する事を切に願います。
今後も引き続きこんなリサーチを行っていきたいと思います!
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