臭いと戦う!
アラフォー女の”七転び八起き”な体臭戦記
リサーチ

魚臭症による体臭に打ち勝った人々から学ぶ

アメリカ等海外では魚臭症=トリメチルアミン尿症、略してTMAUを患った人々による経験談やアドバイスが、YouTubeにUPされています。
素晴らしい事だと思う。まだ日本国内では中々出会わない現象ですが、日本でも臭いに悩む人々に対する理解がもう少し進む社会になればな、と常に思っています。

改めて、魚臭症(TMAU)とは。

トリメチルアミン尿症(英語名:Trimethylaminuria)は、摂取した食物を体内で消化分解した際に発生したトリメチルアミンが分解されず、汗や尿、呼気の中に排出されてしまう疾患。トリメチルアミンは腐敗した魚の臭いがする為、魚臭症、魚臭症候群とも呼ばれる。Wikipediaより間接引用

今回はTMAUを自らの研究により克服した人々のYouTubeをご紹介させて頂きます。
こちらはJess.CさんによるMY TMAU cure(私の魚臭症治癒)※英語です。

このビデオを見た私の理解ですが、彼女は11〜12歳頃のTMAU発症により、人々の臭いに対するリアクションに深く苦しみ鬱状態に陥ったと語っています。
具体的には、彼女の隣に誰も座りたがらなかったり、彼女の臭いについて人々がクレイジーなコメントをしたり、鼻をつままれたり…。
医者に行ってもテスト出来ず、様々な事をしても対策出来ず、孤独で希望のない悲壮感に襲われ精神的に落ち込んだそうです。またこの病気による臭いの為、学校にも通えなくなった話等を語っています。

しかし彼女は”オレガノティー”により体臭克服に成功したと言っています。
オレガノと言えば、主に料理のスパイスで使うものですね。ティーにして飲むとは、初耳でした。

腸内を浄化して善玉菌を増やす!Part 1 −オレガノティー作ってみましたレポ−魚臭症による体臭に打ち勝った人々から学ぶという記事内で紹介した、トリメチルアミン尿症(TMAU)の治癒に効果があったというオレガノティー...

Jess.Cさんの飲み方の指南は以下。

使用するオレガノ(ドライ):オーガニックの焼け焦げていないグリーンの物を使う
①水を火にかけ温まったらオレガノを投入
②お湯内にバブルが上がってきたら、火を切る(約1分半位)

オレガノの分量や、火を消した後どうするかの話は無かったのですが、そのまま濾して飲む。で良いかと思います。
オレガノにはオイルが含まれており、このオイルがTMAUに効果があるそうです。ビデオではこのオイルが強いので、オレガノ入りのお湯を火にかけるのは短く、と言っています。

「オレガノティー」日本ではあまりメジャーでは無い様に思いますが、アメリカで取り上げられているyoutube(英語)がありました。
海外では日本より普及しているのかも知れません。

この「The Dr.Oz Show」はアメリカの健康情報トーク番組ですがこの短い映像の冒頭で取り上げられているのがオレガノ。ここではオレガノは「gut(腸)をcleanse(浄化)する」ものとして紹介されています。

オレガノについて調べると、その効能は多岐に渡りますが「天然の抗生剤」と呼ばれる程の「抗菌・殺菌作用」があるそうで、これが腸の浄化、そしてTMAUの治癒にも繋がるのかもしれません。
※妊婦の方は刺激が強い為、使用を控えた方が良いとの事です。

続いては、「The Gut War」というyoutubeチャンネルのご紹介。英語です。


このビデオのスピーカーはJoshさん。TMAUのタイプ2を患ってきたそうです。
19歳の時にTMAUとなり、35歳の現在、治癒に成功したとの事。

彼は腸内の(悪玉)バクテリアがTMAUにとって良くないと言っており、半年前に受けた腸検査では自身の全ての善玉バクテリアが死んでいる事が分かったそう。そこから彼はいかにして腸内の善玉バクテリアを育てるか?のリサーチをしたのでした。

結果、最も良い働きをする微生物を含む食品が「Kefir」ケフィアだった事が分かったのだそうです。

腸内を浄化して善玉菌を増やす!Part 2 −ケフィア作ってみましたレポ−魚臭症による体臭に打ち勝った人々から学ぶという記事内で紹介した、トリメチルアミン尿症(TMAU)の治癒に効果があったというケフィア。実際...

このケフィアとは、ロシア生まれの発酵乳飲料ですが、日本では「ヨーグルトきのこ」を指します。
私の記憶が正しければ、日本では25-6年前にこの「ヨーグルトきのこ」が一度ブームになったと思います。

このケフィアを取り続け6ヶ月後に再度腸の検査を受けたところ、「ラクトバチルスのコロニー、他の善玉バクテリアのコロニー」…つまりTMAUタイプ2に対抗出来る3つの善玉バクテリアのコロニーが彼の腸内に確認されたそうです。

そもそもTMAU タイプ1とタイプ2とは。

タイプ1:遺伝による先天的な理由よる発症。トリメチルアミンを分解するFMO3酵素が欠乏している又は効力が低い。

タイプ2:何らかの後天的な理由により発症。身体が分解出来る以上の高負荷なトリメチルアミン量の摂取等がきっかけとなる事も。

Joshさんは後天的な発症という事になりますが、彼はケフィアをはじめとする“probiotics ”な食べ物、つまり腸内の善玉菌を増やす発酵食品が必要だったと言っており、彼の他のビデオでも繰り返しそれを伝えています。

※彼の上記以外の他のビデオのシリーズを見る際、音量にご注意。イヤホンなんかでうっかり音量を上げているとビデオ後半に必ず入る銃のでかい発射音で、耳をやられかねませんので…。

ここまではTMAUを「治癒」できた人々のお話でした。

次はイギリスに住むTMAUを患うEllieさんという女性を取り上げた番組より。英語です。

このビデオは主にTMAUの臭いの原因となるコリンを制限する食生活を送るTMAUの方々へ、食への充実度を上げる調理法のアドバイスの番組です。Ellieさんは先のビデオの2人とは違い、TMAUを完全治癒した訳では無く、食事による症状軽減の努力をしている人だと捉えています。
このビデオの初期にあるEllieさんのTMAUによる窮状を伝える部分がとても大切な箇所です。

魚臭症は、日本では腐った魚の臭いがする病気という認知かと思いますが、彼女の説明する臭いの種類は

・硫黄
・アンモニア
・焦げたゴム
・腐ったゴミ
・マジパン

と、バリエーションがあります。

これは、先のビデオのJoshさんも他のビデオ内で、

・便臭
・生ゴミ臭
・足の蒸れた臭い
・他、貴方が今まで経験した臭い何でも

と述べており、同様にTMAUにより発生する体臭/口臭には様々な種類がある事を述べています。

また、TMAUを患ったEllieさんは当初suicide(自殺)を考えたと言っています。ビデオ内でもこの病気の臭いという弊害により「socially isorating(社会的な孤立)」「depression(鬱病)」「other psychological problem(その他の心理的問題)」が発生する事を伝えてくれています。

これは、今回紹介した以外のTMAUの人々の発信するビデオ内容でも共通して言える事です。社会的にも精神的にも追い詰められ、学校に行けなくなったり仕事を辞めざるを得なくなり、鬱状態に陥り、自殺を考える…

このプロセスは、「全世界共通」な事が分かります。ただメンタルが弱い訳では無いんです。「臭い」の問題はそれ程深刻なんです。

私も臭いの原因がはっきりすればと願い、過去に魚臭症の検査を受けました。1度のみしか受けていませんが、その結果ではTMAUではありませんでした。
(日本では昭和薬科大学が無料で検査を実施してくれています)

しかし、長年私の臭いとの戦いを見ている相方は「あなたの置かれている状況や苦しみは、TMAUの人々と同じものだ」と言います。

病院に行っても相手にされない、また原因が見つからない。臭いが病気の可能性もあるという認知も低く、メンタルの問題として処理されてしまう。また仮に病気と分かっても治療法が確立されてない事も多い。

臭いに悩む人々は、この現代社会から今だに取り残されている…そう思います。

近年、今まで日本で理解が低かったLGBTQや発達障害への理解が促進されており、メディアでもよく取り上げられています。

私は、臭いに苦しむ人々の存在も同様に取り上げ、理解を促進して欲しいと願う。自臭症やメンタルの問題としてではなく。

私達が臭いの悩みに人知れずもがき苦しみ、大金をはたき自分の身体を使って、幾多の解決法を模索し続けているこの現実を知って欲しい。そう切に願うし、今後も繰り返しこの事についてこのサイトでも書いていきたいと思います。

最後にTMAUの人々が陥る現実を、優しいタッチのアニメーションで描いた映像をご紹介して締めたいと思います。この動画は日本語です。

日本でも、臭いで苦しむ人々への理解が少しでも進む事を願って。